直接センサーに尿はかけない

 サイマックスが開発する健康モニタリングサービスは、便器内に設置するセンサーと、便器の外に設置するゲートウエイ機器、そしてスマホアプリから成る。現時点では、センサーの詳細については明らかにしていないが、「尿を直接、センサーにかけて計測するわけではない」(鶴岡氏)としている。

トイレのイメージ。便器の左の壁に設置されているのがゲートウエイ機器
トイレのイメージ。便器の左の壁に設置されているのがゲートウエイ機器
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 センサーで計測したデータは、有線もしくは無線でゲートウエイ機器に送信(実証は有線で実施)、スマホアプリを介して利用者にフィードバックする。計測データは、約1分後にはスマホアプリで確認できるという。過去データとの比較や変化をグラフで確認することができるほか、計測データを踏まえた情報が提供される。

 「計測値の変化が何によって起きている可能性があるのかを情報提供していく。これまで見えなかったものが見えてくるだけで、健康管理へのモチベーションが出てくる人はいるはず。このサービスのおもしろさは、ここにあると思う」(鶴岡氏)。