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69台の小型UPSを1台に、江南厚生病院が構築した新たな電源環境

シュナイダーの「Symmetra PX」で実現

2016/07/22 12:00
増田 克善=日経デジタルヘルス

 JA愛知厚生連 江南厚生病院(愛知県江南市、684床)は、2016年3月に稼働した病院情報システムの更新を機に、従来運用してきた69台の小型UPS(無停電電源装置)を1台のモジュール型UPSに集約した電源環境を構築した。シュナイダーエレクトリックの「Symmetra PX」を導入し、サーバールームの物理的スペースの確保、消費電力の削減、運用管理負担の軽減とシステム可用性の向上を実現可能な環境を構築した。

愛知県尾張北部医療圏の北部地域の急性期医療を担う江南厚生病院
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 江南厚生病院は、2008年5月にJA愛知厚生連の昭和病院と愛北病院が統合移転して誕生した。病院情報システム(HIS)は、統合を機に電子カルテシステムを導入するとともに部門システムもすべて見直し、新たに構築・運用してきた。今回のシステム更新は統合後はじめての大幅な更新で、2016年3月より本格運用を開始した。

 今回のシステム更新のテーマ・課題は、病院としては費用削減と安定稼働を掲げる一方、現場の医療情報部としてはサーバールームにおけるインフラの省スペース化があった。「2008年のシステム導入の際、システム更新のときに一時的に新・旧システムを並行運用できるよう倍のスペースを確保していたが、7年間のうちにシステム拡張があったために更新には省スペース化が条件になった。サーバーごとに設置されていた小型UPSの集約化は、UPS自体の省スペース化と電源環境の省電力・ランニングコスト削減という目的があった」。医療情報部 医療情報室長の今西忠宏氏は、システム更新で電源環境にフォーカスした背景をこう説明する。

 病院情報システムの電源保護を担うUPSは従来、電子カルテ、オーダリング、各部門システムを含め、物理サーバーごとに小型UPSを設置してきた。江南厚生病院もこれまで69台の小型UPSを運用してきたが、それに伴ってUPSの定格容量にムダが発生するとともに、運用管理対象台数が多いことによる管理負荷も大きいことが課題となっていた。

 一般的にUPSの機種を選択する際には、バックアップする機器の最大定格電力のVA(ボルトアンペア)値と消費電力W(ワット)値よりも大きい定格容量のUPSを選定する。バックアップする機器が細分化され、導入台数が多くなるほど余裕を持った定格容量のムダも必要以上に大きくなり、UPS自体の消費電力も増えることになる。UPSの集約化は、個々の余剰容量の積み重ねで増大するムダをなくすことが目的の1つだった。

 一方、UPSの運用管理では、「アラートランプが点灯していないか、目視で確認する程度」(同氏)と電源環境の可用性維持という点では課題があった。また、バッテリーは2~3年ごとに交換時期を迎えるが、ホットスワップ対応といえども万一を考慮し、交換時にはシステムを停止する必要があった。「病院情報システムの性格上、長時間停止は避けたいので、夜間に停止・交換が必然。その場合でも逐次、院内に通知して実施しなければならず、医療情報室の負担になっていた」(同氏)という。

日経デジタルヘルス Special

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