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“想定外”をなくすために――臨床医が開発するシミュレーター

「TAVI」にも対応、心臓カテーテル治療向け

2017/07/10 09:30
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス
 「“想定外でした”ということは、我々医療従事者は絶対に言ってはいけないこと。そのためにも手技のシミュレーションを行う必要がある」――。

 そう話すのは、大阪大学 国際医工情報センター 特任助教の岡山慶太氏。同氏は「第8回 医療機器 開発・製造展(MEDIX)」(2017年6月21~23日、東京ビッグサイト)のセミナーに登壇。臨床医の立場から医工連携による心臓カテーテル治療用シミュレーターの開発事例を紹介した。

「第21回 機械要素技術展(M-Tech)」(2017年6月21~23日、東京ビッグサイト)でJMCが出展した心臓カテーテル治療用シミュレーター「HEARTROID」
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 岡山氏は循環器内科の専門で、主な担当疾患は、虚血性心疾患。これは、狭心症と心筋梗塞を合わせたもので、「国内では80万~100万人の患者がいるといわれている」と同氏は話す。この虚血性心疾患を治療するのが、心臓カテーテルだ。

 心臓カテーテルに使用するデバイスは10年間隔くらいで新しいものが登場しているといい、「その動きは加速している」と岡山氏は見る。大きな流れとしては、低リスクかつ低侵襲なデバイスの登場が相次いでいるという。

 新しいデバイスの登場は喜ばしい一方で、新しい治療やデバイスに伴う合併症も起こる。それを防ぐためには「十分にデバイスの特性や使い方を理解し、万が一のことが起こったときにも対応できるように普段からトレーニングをしておくことが重要」と同氏は話す。

 こうした背景から、大阪大学 循環器内科では2014年から心臓カテーテル治療用のシミュレーターの開発に乗り出した。症状に応じたさまざまなデバイスを使い分けられるシミュレーターである。医師のシミュレーションは、しばしば飛行機を操縦するパイロットに例えられる。しかし、「パイロットは事故を防ぐために同じ型の飛行機を操縦するが、我々医師は患者に合ったデバイスを判断して使い分ける必要があるため」(同氏)というわけだ。なお、この開発はAMEDの医療機器開発推進研究事業として実施されたものである。

日経デジタルヘルス Special

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