LINK-J ロゴイメージ
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 「ライフサイエンス領域の新産業を日本橋から立ち上げたい」——。そんな思いを共有する三井不動産とアカデミア有志が中心となって、2016年3月31日に設立したのが「ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(以下LINK-J)」だ。2016年6月3日に東京都内で設立発表会を行った。

 LINK-Jは東京 日本橋に拠点を構え、ライフサイエンス領域でのオープンイノベーションを通じた新しい事業の立ち上げ支援を目的とする。産官学の各機関の人的交流や技術交流のためのFace to Faceの場や機会を提供する団体だ。具体的な機能はこうだ。参加企業(LINK-Jメンバー)に対し、シンポジウムやセミナーを通じて情報提供を行い、交流イベントで企業間のつながりを深める。その後、各専門家との相談会や勉強会の場を設け、マッチングを通じてアイデアの実現や事業化を支援する。再生医療や医療機器から、予防や健康管理に至る、幅広い領域を対象とする考えだ。

 2016年7月からLINK-Jメンバーを募集する。製薬会社や医療機器メーカーだけでなく、これまでライフサイエンスの領域で事業を手掛けていなかった企業の参入も支援するという。既に日本橋に3つの拠点を整備しており、大学や製薬会社、ベンチャー企業が入居しているという。

 ライフサイエンスの知見や経験、ネットワークを持つ人材を企業や法人から集め、サポーターとして起用。各種イベントに参加するとともに、LINK-Jメンバーに対するアドバイスを行う。これまでライフサイエンスに馴染みのなかった企業に対しては、(改正)薬事法に関する相談なども受けるという。