ウエアラブルデバイスにもファッションを―—。米Fossil Group社(以下フォッシルグループ)が新たに展開する「RAY(レイ)」は、“どんなファッションにもなじむ”ことを武器にした活動量計である。

 日本でもカジュアルウォッチで有名なフォッシルグループは、1984年に米テキサスで産声を上げた世界第4位の規模を誇る時計メーカー。2015年、同社はデザインにこだわった活動量計「Shine」シリーズを手がけていた米ベンチャーの「MISFIT」を傘下に入れ、ウエアラブルデバイスの世界で勝負する態勢を整えた。

フォッシルグループの活動量計、RAY
フォッシルグループの活動量計、RAY
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 RAYの本体色はカーボンブラック、ローズゴールドの2色。スポーツバンドタイプとレザーバンドタイプの2種類があり、合計4パターンから選択できる。市場予想価格はスポーツバンドタイプが1万3824円、レザーバンドタイプが1万7064円となっている(ともに税込み)。

 2016年5月13日、東京・赤坂で開催された発表会にはMISFIT創設者のサニー・ヴー氏が駆けつけ、RAYのプレゼンテーションを担当した。昨年の買収に伴い、ヴー氏はフォッシルグループのコネクテッドデバイス責任者兼CTOに就任。今後は同社のテクノロジー分野トップとして辣腕を振るうという。

MISFIT創設者であり、現在はフォッシルグループのCTOを務めるサニー・ヴー氏
MISFIT創設者であり、現在はフォッシルグループのCTOを務めるサニー・ヴー氏
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 RAYの主な機能は歩数、距離、カロリー、睡眠時間/睡眠の質の計測で、活動量計としてはいたってベーシックなものだ。一方、コンシューマー向けウエアラブルデバイス業界はFitbit、Jawbone UPなどの先駆者は言うに及ばず、Apple Watchなどのスマートウォッチ系がひしめく、いわゆる“レッドオーシャン”だけに、活動量計機能だけを見ればいささか没個性的にも思える。