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生殖補助医療の業務支援、FileMakerとiPhoneでここまでできる! (page 2)

診療支援、胚凍結と検体認証を一元化

2017/03/28 10:00
増田 克善=日経デジタルヘルス

iPhoneをバーコードリーダーとして認証管理

 生殖補助医療向けの取り違え防止・保存管理システムは、ベンダー製のソリューションもあり、導入している施設は多い。通常は単独のシステムとして提供され、専用バーコードリーダーを使用しているため、導入費用も高額になるという。「iPhoneやiPod touchのカメラ機能はバーコードリーダーとしても非常に優れていて、配偶子への光の影響を避けられます。そこで、iOSデバイスで動作するアプリ、FileMaker Goを用い、iPhone/iPod touchをFileMakerで開発した診療支援システムのアクセス端末や胚画像の撮影・登録など様々な用途で使おうと考えました」(緒方院長)という。専用バーコードリーダーの光源用LEDは、配偶子などへの影響はほとんどないとされているものの、「できる限り安全な環境を」という考えからカメラ読み取りを選んだ。

副院長・培養部門部長の緒方洋美氏

 iSAMの仕様を決めたのは、培養部門部長の緒方副院長だ。そのコンセプトは、胚培養業務で起こってはいけない検体の取り違えを防ぐことと、不妊症治療に臨む人への安心感、信頼性の提供である。「培養室(ラボ)での業務は、必ず2人がペアを組み、指差し・声出しによるダブルチェックを行いますが、胚培養士の心理的負担は無視できません。iSAMの導入は、チェック業務のマンネリ化が招くリスクを減らし、胚培養士のストレスを軽減することと、治療を受ける方に配偶子を安心して預けてもらえるようにすることが狙いです」と緒方副院長は説明する。

 iSAMには受精卵の凍結管理機能が統合されている。近年、凍結技術が向上し、凍結した受精卵を子宮の環境がベストのときに融解・移植することで妊娠率が高くなることから、凍結、融解、移植という流れが一般化しているという。iSAMでは凍結用デバイス(クライオトップ)のバーコード認証とともに、保存タンク内の格納場所も管理できる仕組みを備えており、安全・安心な凍結胚移植をサポートする。

受精卵を取り扱う際には各種容器に貼付されたバーコードまたは二次元コードをiPhoneのカメラで撮影・認証する。
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