塩、油、糖を減らした「3Dレシピ(3 Down Recipe)」を募集します――。

 楽天は、高血圧予防につながるレシピのコンテストを実施する。同社はレシピ投稿サイト「楽天レシピ」を運営しており、同サイト上などで冒頭の3Dレシピを募集する予定。弘前大学大学院医学研究科長の中路重之氏と料理研究家の浜内千波氏が監修を担当する。

 楽天レシピのサービスを創始した同社 執行役員 楽天マーケティングジャパン事業 事業長の濱野斗百礼(ともあき)氏は、弘前大学COI研究推進機構が2016年1月29日に開催した「弘前大学COI ヘルシーエイジング イノベーションサミット2016」に登壇。3Dレシピの企画について語った。

講演する楽天の濱野斗百礼氏
講演する楽天の濱野斗百礼氏
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 濱野氏は、楽天が2013年に発売した基礎体温計測アプリ「キレイドナビ」の開発に携わった。同サービスと連携可能な体温計で測定した結果をスマートフォンに転送し、グラフ化したり、グラフの形状別に分類して特徴やアドバイスをユーザーに伝えたりするというもの。女性の体調管理や美容に向けた商品だったが、現在はいわゆる妊活に使われることも多いという。

 キレイドナビの経験から、社内でヘルスケア事業の第一人者と目されるようになった濱野氏が開設したのが、楽天レシピだ。レシピの投稿に「楽天スーパーポイント」を付与するほか、掲載されたレシピを参考に、他の人が料理をしてレポートを投稿した場合には、レポートの投稿者と、元のレシピの投稿者の双方にポイントを付与する仕組みで、利用者を増やした。