産業用ロボットやサービスロボット、ドローンなどの最新ソリューションが集結した「第2回 ロボデックス ロボット開発・活用展」(2018年1月17~19日、東京ビッグサイト)。NECネッツエスアイは同社ブースの「介護見守り支援サービス」の一環として、コンシューマー向けのコミュニケーションロボットを高齢者の見守りに活用する参考展示を行った。

高齢者の見守りロボットとして参考展示されたXperia Hello!
高齢者の見守りロボットとして参考展示されたXperia Hello!
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 採用したのはソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Hello!」。2017年11月に発売したコミュニケーションロボットで、合計6コアのCPUや高度な音声・顔認識機能を搭載する。さらにOSにAndroid、約1320万画素のカメラ、ワイヤレス通信にWi-FiとBluetooth、センサーに加速度、ジャイロ、GPS、照度、人感などを備えた高機能なロボットである。これらの機能により、家族間のコミュニケーションを活性化することを特長とする。

 想定しているのは独居世帯高齢者の見守りソリューションだ。Xperia Hello!を採用したNECネッツエスアイ テクニカルサービス事業本部 テクニカルサービス販売推進本部 ビジネス開発グループ グループマネージャーの村上清隆氏は次のように語る。

 「コンシューマー向け製品でありながら、高精度な顔認識によってその場に人がいるかどうかを確認できる。そこにいなくてはならない人が見当たらなくなったら何か異常事態があったと推測されるため、その場合はXperia Hello!を通して見守りセンターからユーザーに声をかけたり、地域の民生委員の方に安否を確認していただいたりするようなライフラインに利用できると考えた」(村上氏)。

選んだ意図を説明するNECネッツエスアイの村上氏
選んだ意図を説明するNECネッツエスアイの村上氏
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