表1◎主な介護サービス大手の2018年3月期中間決算
表1◎主な介護サービス大手の2018年3月期中間決算
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 介護サービス大手各社が2018年3月期中間決算を発表した。今回集計した大手企業はいずれも前年同期比で増収となり、大半で営業利益が増加した(表1)。

 最大手のニチイ学館は、介護・ヘルスケア事業の合計売上高が760億5500万円(前年同期比3.3%増)、営業利益が75億4400万円(同42.8%増)。訪問介護や通所介護などの在宅系サービスで介護予防サービスの利用者が減少したため1億円の減収だったが、介護付き有料老人ホームなど居住系サービスで25億7000万円の増収を果たした。

 SOMPOホールディングスの介護事業の売上高は592億3600万円(同7.2%増)、営業利益は30億2500万円(同414.5%増)で増収増益。子会社のSOMPOケアメッセージが運営する高齢者住宅の入居率は、2016年後半に82%台まで悪化したが、2017年9月末時点で88.3%まで回復しており、利益率が大きく改善した。

 ソラストはこの数年、M&A(合併・買収)を積極的に行っており、介護・保育事業の売上高は前年同期比で24.6%増と急成長。2017年10月31日には年間売上高30億円のベストケア、11月30日には同42億円の日本ケアリンクを子会社化しており、介護事業の年間売上高は約232億円を見込む。