営農型で100MWの開発も

――営農型のメガソーラーが軌道に乗り、事業性を確保できる場合、どの程度の案件を開発していく見込みですか。

エクセリオ・ジャパン(X-Elio Japan)・安岡克己社長
エクセリオ・ジャパン(X-Elio Japan)・安岡克己社長

安岡 営農型メガソーラーの開発は、先ほど掲げた400MWの稼働目標とは別枠のプロジェクトと位置付けています。

 実は、ソーラーシェアリングにはFIT開始の初期から着目しており、30円台/kWhの認定案件を自社で30MW程度持っており、このほか協力関係のある事業者が70MW程度の認定を持ち、新認定制度に移行しています。ただ、ファイナンスが付かないために着工できず、塩漬けになっています。

 今回のテストファームやパイロットファームで実績を積み、事業性を確保できれば、金融機関から理解を得られ、プロジェクトファイナンスを組成できると見ています。そうなれば、100MWの営農型メガソーラーが建設できます。

 営農型メガソーラーは、今後、発電と営農の運用ノウハウを確立していけば、もともと平坦な土地で造成コストがかからず、多くの場合、6.6kVの高圧配電線は近くまで来ています。そう考えると、売電価格が20円/kWh以下に下がっても、新規プロジェクトを開発できる可能性があると見ています。