発電事業の約80%は他社製パネルを採用

――以前、話を伺った時には、「日本では、太陽光パネルの販売先に配慮して、太陽光発電事業には参入しない」とのことでした(関連コラム)。現在は、日本の太陽光発電事業者が、新規の開発に二の足を踏んでいる状況で、その一方、海外企業の開発が盛んな状況です。改めて、日本で太陽光発電プロジェクトを開発する予定はありますか。

ジンコソーラーホールディングの銭晶副社長
ジンコソーラーホールディングの銭晶副社長
後ろの画像は、パネル納入先の沖縄県にある出力2.2MW(出所:日経BP)

 現在でも、予定していません。

――発電事業では、運営し続けること以外にも、特徴はありますか。

 発電事業を手掛けているジンコパワー(Jinko Power)は、太陽光パネルのジンコソーラーとはまったく別の会社となっています。

 ジンコパワーが開発・運営している太陽光発電所のうち、ジンコソーラー製の太陽光パネルを採用しているのは、実は約20%に過ぎません。

 残りの約80%の発電所では、他社製の太陽光パネルを採用しています。

――太陽光パネルメーカー系の発電事業者で、他社製のパネルを使うというのは、聞いたことがありません。なぜ、そうなったのですか。

 もし、ジンコパワーが、ジンコソーラー製の太陽光パネルの供給を望んだとしても、他の顧客から受注した分の生産と供給で精一杯という状況が続いていて、対応できなかったのです。