市場が縮小しても、日本に残るのか?

――日本における物流やアフターサービスについて、教えてください。

ジンコソーラーのMiao副社長
ジンコソーラーのMiao副社長
(出所:日経BP)

 他の国でも同じですが、納期を守りながら、かつ、効率的に輸送することが物流の基本です。例えば、米国では年間1億米ドルを物流に投じており、完遂率は99.96%に達しています。

 日本でも同じように、提携先の企業と綿密に連携し、顧客の要求を満たしながら、同様の物流を実現しています。アフターサービスも同様です。

――海外のパネルメーカーは、アフターサービスに不安を持たれがちです。日本市場が縮小した場合、サービス拠点を集約したり、日本から撤退したりして、近隣国から対応するのではないか、などの危惧から採用をためらう場合もあります。

 日本の事業用発電市場については、新規の案件が減るかもしれませんが、一定規模の市場は残ります。また、住宅用は伸びていきます。太陽光発電の有望市場の一つであり続けると考えています。

 ジンコソーラーは、一度、その国の市場に参入したら、市場の浮沈にかかわらず、長くサービスを続ける会社です。日本でも、同じです。

 最長で30年の保証を付けている製品を販売し、顧客も長年、発電事業を続けていく分野ですから、それに相応しい体制を取り続けていく方針です。