被災した太陽光発電所の一つは、三恵観光(京都府福知山市)の出力750kWの「三恵川南ソーラー発電所」だった(関連コラム)。今回は、さらに橋に近い太陽光発電所の被災を紹介する。

 発電事業者は、宮崎県内の建設会社グループとみられる。太陽光発電所の規模は、メガクラスと推測され、5000枚近い太陽光パネルが並んでいる。

 平田川に近い西側を中心に、流木が流れ込んできたことによって発電設備が損傷した(図3)。

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図3●平田川に近い西側の損傷が目立つ
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図3●平田川に近い西側の損傷が目立つ
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図3●平田川に近い西側の損傷が目立つ
流木と泥水が流れ込んだ(出所:地域の住民が提供)

 流木がぶつかった太陽光発電設備は、水害で被災した多くの太陽光発電所と同じように、基礎や架台からめくれ上がるような状態になり、津波による被災のように損壊した。

 西側のフェンスや基礎、架台、太陽光パネルは、地表からごっそりと持ち上げられて崩壊し、ほとんど原型を留めていない。太陽光パネルの中には、アルミフレームから外れたり、カバーガラスごと粉々になったものもある。

 ただし、西側の発電設備が、流木をほぼ堰きとめた形となり、中央や東側は浸水以外の被害は少なかったようだ。