砂利プラント跡に約1.35MWと稼働前の1MW

 被災した2つのメガソーラーは、隣接している。いずれも、ティー・ワイ(北海道河西郡更別村)が開発した。元は同業他社の砂利プラントがあった場所で、同社が以前から所有し遊休地となっていた土地を活用した。

 被災した当時、1.35MWの発電所は稼働済みで、竣工から約3年半、売電を続けていた。一方の1MWの発電所は完工した段階で、商業運転を目前に控えていた。

 同社は、建設のほか、土木資材の生産・販売、ITコンサルティング、廃棄物処理などを手掛け、十勝を地盤に展開している。

 太陽光発電も十勝で開発し、帯広市中島町の2カ所のほか、清水町の出力約1.39MW(関連コラム1)、更別村の出力約1.55MW(同コラム2)という4カ所で高圧配電線に連系するメガソーラーを運営している。このほか、低圧配電線に連系する太陽光発電所も開発・運営している。

 いずれも、土地は、砂利採石場の跡地など自社所有の遊休地を活用した。

 被災した帯広市中島町の2つのメガソーラーは、稼働済み案件はティー・ワイ、商業運転前の案件は、グループ会社のとかち興産(同)が発電事業者となる。

 このうち、ティー・ワイの出力約1.35MWは、主に中国インリー・グリーンエナジー・ホールディング製の単結晶シリコン型パネルを導入した。とかち興産の出力約1MWでは、ソーラーフロンティア製のCIS化合物型パネルを採用した。

 パワーコンディショナー(PCS)は、ティー・ワイの案件ではGSユアサ製、とかち興産の案件では東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を導入した。