川や池、湖に近い太陽光発電所では、水鳥や渡り鳥が敷地内に飛来し、太陽光パネルの上に止まって休むことがある(図1)。

図1●太陽光パネル上に止まる水鳥
図1●太陽光パネル上に止まる水鳥
中部地域の地上設置型のメガソーラーの例。多くの太陽光パネルの上に、真っ白いフンが広く覆っている(出所:日経BP)
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 止まるだけなら発電事業への影響は少ないが、太陽光パネルの上に、大きなフンを落とすことがある。カラスやハトなどのフンに比べて、ひときわ広い範囲を、真っ白く覆ってしまう。

 まるで、ペンキをかけられたような状態になる。

 例えば、甲信越地方にある倉庫の屋根上を活用したあるメガソーラー(大規模太陽光発電所)の場合、冬になると出力が一定以下まで目に見えて下がる太陽光パネルが、急に増えてくる(図2)。

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図2●倉庫上の太陽光パネル上に止まる水鳥
図2●倉庫上の太陽光パネル上に止まる水鳥
甲信越地域のメガソーラーの例(出所:日経BP)
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 この原因は、水鳥や渡り鳥のフンによるものだった。太陽光パネルに異常が生じていないか調べたところ、他の季節に比べて、カバーガラス上の広い範囲に、真っ白な鳥のフンが残っているパネルが多くなっていた。

 鳥のフンは、雨によってある程度、洗い流されることもある。しかし、冬は乾燥する日が多く、雨も少ないために、残りやすい(図3)。

図3●パネル上に残る水鳥のフン
図3●パネル上に残る水鳥のフン
冬は乾燥しやすく、さらに残りやすくなる(出所:日経BP)
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