太陽光発電所が、自然豊かな山林の中などに立地することも増えてきた。工業団地の空き区画といった、平坦な空き地が少なくなったためである。山林には、樹木や草花が豊富なだけでなく、鳥や動物も多く生息している。そのような場所に、太陽光発電所が完成すると、思わぬ“来訪者”もやってくる。

 太陽光発電所に入ってくる動物としては、スズメやカラス、水鳥といった野鳥をはじめ、ネコやイヌといった都市や郊外に多く住む動物が知られている。

 山林に近い太陽光発電所では、キツネやイノシシ、シカなどが敷地内に入ってくることが知られている(図1)。動物たちにとっては、それまで走り回って活動してきた場所のため、太陽光発電所が出来た後も、入り込むのが普通の行動なのだろう。

図1●イノシシの侵入の跡
図1●イノシシの侵入の跡
防草シートを破って地面が掘り込まれている。防草シート上には、イノシシの足跡が見える。長崎のメガソーラーにおける例(出所:日経BP)
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