関東に立地する、あるメガソーラー(大規模太陽光発電所)では、発電設備の洗浄に水を使うことに備え、水道管を引いていた。運転開始から、間もなく、その水道管の保護材がなくなり、管がむき出しの状態まで露出してしまった部分が出てきた。
幸いにも、その時点では、管そのものに損傷はなかったようだが、管がむき出しとなっていることから、何らかのきっかけで損傷し、水漏れなどが生じるリスクが高まったと言える。
保護材は、樹脂材料による外装と、内側の発泡材からなる。この保護材が破れてなくなっていた。
金属の保護材や、より硬い樹脂材料が使われている部分には、損傷はほぼ見られなかった。
破損の原因は、カラスがクチバシで破ったためとみられる。地面に横たわるように設置され、容易にクチバシで突ける状況だった(図2)。
同じような水道が、太陽光パネルを支える杭基礎に縛り付けて設置されている場所もある(図3)。しかし、こちらの水道では、保護材は損傷していない。