12月中に違法状態が解消

 フジ建設によると、違法状態にあった4つの法規に関し、昨年12月中旬までに、許可の取得、または届け出が完了したという。

 文化財保護法に関しては、無届けが発覚した昨年2月の後、県と市の指導に基づき4月に埋蔵文化財の発掘調査を行い、現場の保護工事を行ったという。残置森林の考え方などについて定めた森林法に関しては、県と市の指導を受け、4月27日に愛知県尾張農林水産事務所林務課に「是正計画書」を提出し、何度か協議の後、12月21日に同計画書について承認の通知を得たという。

 また、砂防法については、昨年11月まで尾張建設事務所維持管理課と協議を繰り返し、敷地の南端に調整池を新設することなどに関して指導を受けてきた。これを踏まえて12月1日に「砂防指定地内行為許可申請書」を提出し、12月21日に許可を得たという。文化財保護法と土壌汚染対策法の届け出は12月中に提出したという。

 こうして違法状態が解消した上で、今年1月に山口連区自治会・東明連合自治会の代表者に対する説明会を開催した。迷惑を掛けしていることに対して陳謝し、今までの経緯と工事について説明し、是正工事と工事車両の安全配慮について指導を受けたという。

 その後、1月13日に現場工事に着手し、4月28日に一通りの工事が完了したという。5月8日に県と市の行政担当者が現地を確認し、一部の指摘された箇所について翌日までに手直しし、全ての是正工事が完了したという(図3)(図4)。

図3●是正工事の図面。里道を復旧し、南に調整池を新設
図3●是正工事の図面。里道を復旧し、南に調整池を新設
(資料提供:瀬戸市)
[画像のクリックで拡大表示]
図4●撤去パネルを示す図面。調整池と里道部分のパネルを撤去した
図4●撤去パネルを示す図面。調整池と里道部分のパネルを撤去した
(資料提供:瀬戸市)
[画像のクリックで拡大表示]