北九州の新菱が回収

 益城町の仮置場で集められた太陽光パネルは、その後、2017年2月に、産業廃棄物処理などを手掛ける新菱(北九州市八幡西区)に持ち込まれている。

 集まった太陽光パネルは、新菱が設置した太陽光パネル回収用ボックスに、熊本県が持ち込み、新菱が回収した。

 新菱は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトを通じて、北九州産業学術推進機構と共同で使用済みパネルの素材ごとの分別処理方法を開発したり、広域収集ネットワークを構築するモデル事業など、使用済みパネルの回収システムの構築に取り組んだ実績もある。

 同社には、益城町などから、百数十枚の太陽光パネルが持ち込まれた。まだ処理には至らず、集積されている状態という。

 周辺の他の地域でも、公費解体が進んでいることから、さらに撤去された太陽光パネルが集まる可能性がある。PV-Netでは、回収されたパネルが一定量を超えた段階で、実際にリサイクルがはじまるのではないかと期待している。

 新菱が、これまでの実証事業の知見などを生かして、集めた太陽光パネルをどんな形で処理し、再資源化に取り組むのか、注目される。