太陽光パネルには、製造時や輸送・設置時、また経年劣化によって、さまざまな不具合が生じる場合がある。こうした不具合や、それを検知するための手法について、ケミトックス(東京都大田区)が評価サービスを通じて得た事例や知見について紹介している。

 前回に続き、「スネイルトレイル」について紹介する。

 スネイルトレイルを生じないようにする対策の候補は、主に三つある(図1)。一つ目は、結晶シリコン系のセル(発電素子)に、マイクロクラックを生じさせないことである。二つ目は、バックシートに水分を透過させないこと。三つ目は、封止材内における化学反応を抑えることとなる。

図1●スネイルトレイルの対策の主な候補
図1●スネイルトレイルの対策の主な候補
封止材による対策が現実的となっている(出所:ケミトックス)
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