三沢市の4企業がメガソーラー事業で連携

 もともとMSMは、青森県内にメガソーラーの建設計画が相次ぐ中で、三沢市に本社のある4つの企業(青建設計、小坂工務店、浪岡電設、田嶋板金工業)が太陽光発電設備のO&Mを共同で受注することを目的に発足した。

 4社それぞれの得意分野である建築設計、土木建築、電気工事、金属工事のノウハウを結集・連携し、質の高いメガソーラーの保守に取り組む。県内でのメガソーラーの普及を事業拡大の機会としつつ、地域に雇用を生み出すことを目指している。

 当初、自前のメガソーラーを建設することまでは想定しなかった。だが、東日本大震災の被災地向け補助金の活用や地元の金融機関からの融資も可能となり、独自のO&M手法とそれを前提にした発電所の設計を検証する目的で、メガソーラーの建設に踏み切った。

 自社のメガソーラーは、「MSM-1号機」「同2号機」「同3号機」の3サイトで合計4.4MWとなる。「MSM-1号機」(約2MW)は2013年4月、「同2号機」(約0.8MW)は2013年6月、そして「同3号機」(約1.6MW)は2016年4月に稼働した(図3)。

図3●「MSM-1号機」の全景
図3●「MSM-1号機」の全景
(出所:MSM)
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 いずれもEPC(設計・調達・施工)サービスはウエストホールディングスが担当した。太陽光パネルについては、1号機と2号機は耐雪仕様で25年の出力保証の付いたカナディアンソーラー製、3号機はウエストホールディングス製を採用した。また、パワーコンディショナー(PCS)は、3サイトとも、長期信頼性とアフターメンテナンスを重視して東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を設置した(図4)。

図4●東芝三菱電機産業システム(TMEIC)のパワーコンディショナー(PCS)
図4●東芝三菱電機産業システム(TMEIC)のパワーコンディショナー(PCS)
(出所:日経BP)
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