保安員と障害者がチームを組んでO&M
「MSM-1号機」(約2MW)は2013年4月、「同2号機」(約0.8MW)は2013年6月、そして「同3号機」(約1.6MW)は2016年4月に稼働した。
いずれもEPC(設計・調達・施工)はウエストホールディングス。太陽光パネルは、1号機と2号機は耐雪仕様で25年の出力保証の付いたカナディアンソーラー製、3号機はウエストホールディングス製を採用した。パワーコンディショナー(PCS)は、長期信頼性とアフターメンテナンスで定評のある東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を設置した(図3)。
O&Mに関しては、三沢市役所を定年退職した人など3人を保安員として新たに雇用した。ローテーションを組んで3カ所の太陽光発電所の運用・管理を担っている。加えて、社会福祉法人・楽晴会(三沢市)の運営する「障害者就労トライアルセンターボイス」とメガソーラーのO&Mに関する委託契約を結んだ。
楽晴会は、「障害者が地域で暮らしていけること」を支援している。そのため、障害者に適切な就労機会を探していた。メガソーラーのO&M作業は、継続的でかつ自由度が高い。求めていた就労場所としてうってつけだったという。
契約では、1回の作業につき、障害者4人でチームを組み、保安員の補助的な作業に従事することになっている。主な作業は、年3~4回の除草、サイト内の石拾いなどの清掃、鳥の糞の除去などパネル清掃、架台やパネル取付金具のボルトの締め直し、錆取りなど。