火山灰が積もり、洗い流したことも
また、阿蘇山の噴火の影響を受けたことも、一度あるという。大規模に噴煙が上がった日の後、急に発電量が大幅に減ったことで気づいた。
地上設置型の太陽光発電所と違い、営農型では、太陽光パネルは人の背よりかなり高い場所に固定されている。太陽光パネルの裏面はよく見えるが、表面はほとんど見えない(図3)。
噴煙が上がった後の発電量の急減に気づき、支柱の上に登ってみると、太陽光パネルの表面を火山灰が覆っていた。
中村太陽光発電所の太陽光パネルの設置角は、5度と低い。雨が降った後でも、火山灰の積もり方次第では流れ落ちにくいことがある。
普段は夫婦で営農に従事しているために、太陽光パネルの洗浄にまでは、手が回らない。そこで、息子さんに協力してもらい、支柱の上に登って、太陽光パネルの表面に水をかけ、ブラシを使って火山灰を洗い流したという。
洗い流すと、発電量は元通りに戻った。