受け身の「地域貢献」から脱する
再エネの開発事業者や発電事業者のなかに、「地域貢献」「地域活性化」を掲げる企業は珍しくない。展望台を設置したり、発電量の掲示板を設けたりするケースも多い。しかし、発電所が完成してしまうと、地域とのつながりが希薄になることがほとんどだ。
地域の学校から見学者を受け入れたり、小中学校に出張してエネルギーや環境に関する出前授業を行うことを掲げることも多いが、自治体から頼まれて初めて検討するという「受け身の姿勢」に留まっているのが実態だ。
率先して幅広く見学者を受け入れたり、積極的に地域や子供たちの中に入り込んで交流の場を作るインフラストルットーレ社の姿勢は、地域資源を活用する再エネビジネスの1つのあり方を示している。
発電所名 | 秩父1.0MW太陽光発電所 |
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住所 | 埼玉県秩父市大宮字峯沢5429 |
発電事業者 | エルゴ サン ジャパン(Hergo Sun Japan)(東京都港区) |
土地所有者 | 県有地、市有地、民有地(秩父市が一括して事業者に貸与) |
土地の貸付金額 | 1m2当たり100円 |
事業用地面積 | 2万1423m2 |
出力 | 連系出力1.0MW、パネル設置容量約1.19MW) |
年間予想発電量 | 128万4000kWh |
発電実績 | 153万9100万kWh(2016年4月~2017年3月) |
EPC(設計・調達・施工)サービス | 京セラコミュニケーションシステム |
O&M(運用・保守)サービス | 第一実業ソーラーソリューション |
太陽光パネル | 京セラ製多結晶シリコン型(260W/枚) |
パワーコンディショナー(PCS) | 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(500kW機×2台) |
接続箱 | 昭電製 | 基礎・架台 | 新日鉄住金製スクリュー杭・架台 | 着工日 | 2015年11月1日 | 発電開始日 | 2016年2月27日 | 買取価格 | 40円/kWh(税抜き) |