東工大の研究者20人がサイト見学

 今年9月21日、同発電所で見学会が開かれた。東京工業大学 工学院 電気電子系 安岡・竹内研究室の教員と学生の合計20人が秩父市のサイトを訪れた。電気電子分野を研究する立場から全国に増えているメガソーラー施設について関心を持ち、比較的、東京から近い発電所を探す中で、「秩父1.0MW太陽光発電所」を見つけ、エルゴ サン ジャパンに連絡を取って見学を申し込んだという。

 当日は、エルゴ サン ジャパンから3人のほか、O&M(運用・保守)を委託している第一実業ソーラーソリューション(東京都千代田区)の技術者が技術的な説明を担当した(図3)。

図3●東京工業大学 工学院 電気電子系 安岡・竹内研究室のメンバーがサイトを見学した
図3●東京工業大学 工学院 電気電子系 安岡・竹内研究室のメンバーがサイトを見学した
(出所:日経BP)
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 「エルゴ サン ジャパンは、イタリアのミラノに本社を置くインフラストルットーレ(Infrastrutture=IFT)社グループ企業の日本法人で、インフラストルットーレ社は太陽光・風力を含めて世界で約1.5GWものエネルギー関連プロジェクトを開発しています。日本でも埼玉や千葉などに60MW以上の太陽光を稼働、もしくは開発中です」――。

 こうした企業紹介の後、基本的なシステム構成の説明があった。「2つのエリアに分けてパネルを並べ、ストリングと呼ぶパネルの直列回路ごとに接続箱という設備に集めて並列接続し、パワーコンディショナー(PCS)に送ります。PCSで直流を交流に換え、キュービクル(昇圧変圧器)で6.6kVに昇圧して電力会社の高圧線に送電しています…」。

 発電設備に関する概要説明の後、架台に設置されたアレイ(パネルの設置単位)や接続箱、発電所の入り口付近にあるPCS、昇圧変圧器など、質問を受けつつ見学した。