岩手県一関市は、同県の最南端、東北のほぼ中心に位置する。厳美渓や猊鼻渓などの名勝を持つとともに、世界遺産・平泉の玄関にもなっている。10月14日、日本アジア投資とリニューアブル・ジャパン(東京都港区)は、同市を中心とした東北地区にあるメガソーラー(大規模太陽光発電所)の視察・説明会を開催した。今後、メガソーラーの開発資金を調達する際の候補先となる金融機関などを中心に34社(約80人)が参加した。

 日本アジア投資は、1981年に経済同友会加盟102社を株主として発足したベンチャーキャピタル。一方、リニューアブル・ジャパンは、2012年1月に創業した再生可能エネルギー発電所の開発を手掛けるベンチャー企業だ。リニューアブル・ジャパンが案件を開発し、日本アジア投資が資金調達を担うという役割分担で、メガソーラー開発を進めている。

 今回の視察会で訪れた2つのメガソーラーも、そうした両社の連携で建設が進んでいる案件だ。「一関市藤沢太陽光発電所」と「一関市金沢太陽光発電所」だ(図1図2)。前者は出力約2.3MW、後者は約10.8MWとなる。後者は、日本アジア投資として、初めての特別高圧送電線に連系する大規模なメガソーラープロジェクトだ。

図1●「一関市藤沢太陽光発電所」(出所:日経BP)
図1●「一関市藤沢太陽光発電所」(出所:日経BP)
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図2●「一関市金沢太陽光発電所」(出所:日経BP)
図2●「一関市金沢太陽光発電所」(出所:日経BP)
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