青森県産スギを使い、30人を雇用
十和田市の木製サッシ工場では、青森県産のスギを活用する。まず水性接着剤で集成材を製造し、それを窓枠の形状に加工し、木製サッシに組み立てる。耐水性を高めるため、表面にガラス塗料を塗って仕上げる。イタリア製の木製サッシ加工機械を導入し、金具などは量産の進んだ海外製を使う。
地元から農業従事者10人を含む、約30人を採用して製造に当たる。フル生産に移行すれば、1日6棟分(90窓)を生産できる計画だ。
これまでも外材を使って国内で木製サッシを製造する企業はあったが、価格はアルミサッシの2.5~3倍だったこともあり、普及しなかった。十和田市の工場は、自治体から全面的に支援を受けてスギ材を調達できることもあり、準防火地域向け製品の場合、アルミサッシより低価格で木製サッシを提供できるめどが付いたという。
東京組は、太陽光発電の建設に際しても、実際の土木や電気設備工事をすべて地元企業に発注し、日常のO&Mに関しても地元の人材を積極的に活用するなど、地域の雇用に配慮してきた。メガソーラーに隣接した木製サッシ工場の建設によって、地域資源と人材の活用がさらに進むことになる。
発電所名 | 蒼星の森太陽光発電所 |
---|---|
住所 | 青森県十和田市法量谷地14-2 |
発電事業者 | 東京組(東京都世田谷区) |
土地所有者 | 東京組 |
出力 | 450kW |
年間平均発電量 | 約50万kWh |
EPC(設計・調達・施工)サービス | 東京組 |
O&M(運用・保守) | 蒼星の森(十和田市) |
太陽光パネル | 中国の中利テルサン・ソーラー(Zhongli Talesun Solar)製 |
パワーコンディショナー(PCS) | 明電舎 |
架台 | 東京組 |
着工日 | 2013年6月 |
稼働日 | 2013年9月 |
発電所名 | 樋口太陽光発電所 |
---|---|
住所 | 十和田市大字洞内字樋口78-1016他 |
発電事業者 | 東京組 |
出力 | 460kW |
EPC(設計・調達・施工)サービス | 東京組 |
O&M(運用・保守) | 蒼星の森 |
太陽光パネル | 中国の中利テルサン・ソーラー(Zhongli Talesun Solar)製 |
パワーコンディショナー(PCS) | 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製 |
架台 | 東京組 |
売電開始日 | 2014年12月 |