パネルは、中利テルサン・ソーラー製

 EPC(設計・調達・施工)は東京組が自ら担当した。住宅建築での資材調達などで中国企業とつながりのあったことから、太陽光パネルと架台は、中国で製造したものを使い、コストを下げた。パネルは、中利テルサン・ソーラー(Zhongli Talesun Solar)製の単結晶シリコン型(300W/枚)、架台は、溶融亜鉛めっきした鋼材製で、東京組が設計し、中国の企業に製造を委託した(図4)。

図4●設置高2.7mの架台に45度でパネルを設置した(出所:東京組)
図4●設置高2.7mの架台に45度でパネルを設置した(出所:東京組)
[画像のクリックで拡大表示]

 基礎は、スパイラルタイプの鋼管杭を地中に約2m、埋め込んだ。柱と梁に加え、斜めに入れる方杖(ほうずえ)を多用した。設置高の高い、背面側の柱間には、筋交いを上下2段で渡し、積雪荷重を強化した。

 冬季の積雪期間のメンテナンスに配慮し、パワーコンディショナー(PCS)の土台を2m程度にしたり、架台の背面に取り付ける接続箱の高さを2m以上にしたりして、積雪に備えた(図5、6)。

図5●接続箱は2mの高さに設置した(出所:日経BP)
図5●接続箱は2mの高さに設置した(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]
図6●パワーコンディショナー(PCS)を収容した建屋(出所:日経BP)
図6●パワーコンディショナー(PCS)を収容した建屋(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]