3年ごとにボルトの締め具合を全数検査

 オムロン フィールドエンジニアリングでは、風が強い地域であること、生産や出荷を止められない工場内であることを考慮したO&Mサービスを提供するとしている(図10)。

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図10●点検の様子
図10●点検の様子
上の画像は金具の締め具合の点検。3年ごとに全数点検する予定。下は接続箱の点検(出所:不二サッシ)
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 同社グループの遠隔監視システムを使ったストリング(太陽光パネルの接続箱への入力単位)単位での不具合の早期発見、復旧による発電ロスの最小化、社会インフラ向けのコールセンターの活用といった強みに加えて、今回の千葉工場の発電システムでは、3年ごとにボルトの締め具合を全数検査する予定である。

 風が強いことから、通常の場所に比べて、ボルトの締めが緩む可能性が高いことを想定したサービスとしている。一般的なO&Mでは、マーキング(ボルトを締めた状態で直線状に塗る印)のズレを目視検査する程度という。

●発電所の概要
事業所の名称不二サッシ 千葉事業所
所在地千葉県市原市八幡海岸通13
太陽光パネル出力2.751MW(倉庫:1.375MW、アルミ製造棟:1.376MW)
パワーコンディショナー(PCS)出力1.99MW
年間発電量約299万1900kWh
発電事業者不二サッシ
リース芙蓉総合リース
EPC(設計・調達・施工)サービスオムロン フィールドエンジニアリング
O&M(運用・保守)オムロン フィールドエンジニアリング
太陽光パネル米サンパワー製(倉庫:出力327W/枚・4208枚、アルミ製造棟:出力250W/枚・5500枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
稼働開始日2014年3月31日(増設のアルミ製造棟分:2016年3月25日)
売電価格36円/kWh(税抜き)
売電先東京電力エナジーパートナー