上流工程棟は高温でパネルを載せられず

 千葉工場のアルミ製造棟の発電システムは、太陽光パネルの出力で1.375MW、最初に倉庫に導入した1.376MWの太陽光発電システムの「増設」として導入した(図3)。全体で合計出力2.751MWとなる。

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図3●アルミ製造棟にも「増設」で導入
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図3●アルミ製造棟にも「増設」で導入
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図3●アルミ製造棟にも「増設」で導入
加工・組み立て工程のある部分に設置(出所:不二サッシ)

 増設後のパワーコンディショナー(PCS)出力は1.99MWとし、高圧配電線に連系できる最大の出力とした。PCSは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 高槻市の工場には、約1.028MWの太陽光発電設備を導入した。PCSは日新電機製を採用した。

 千葉工場では、アルミ製造棟のうち、加工・組み立て工程のある場所に太陽光発電設備を設置した。隣には、押出成形など資材製造を担う場所があるが、高温の工程のため、太陽光パネルの設置は見送った。

 高槻市の工場は、加工・組み立て工程しかないので、このような温度による制約はなかった。

 耐震などの建物の補強は、千葉工場と高槻市の工場では異なる。これも、それぞれの工場の特徴や、担当している工程の違いによる。