津山市は、岡山県北東部に位置する盆地にある。津山藩の城下町から発達し、県北最大の都市として知られる。津山城のある市街地からクルマで20分ほど、出雲街道を左折し、中国自動車道をくぐると、段状に並んだ太陽光パネルが目に入る。

3タイプの架台と5社のパネル

 出力1.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「津山ソーラーヴィレッジ発電所」だ。岡山を拠点とした建設会社、茂山組(岡山県備前市)が2013年9月に完成した(図1)。

図1●「津山ソーラーヴィレッジ発電所」(出所:茂山組)
図1●「津山ソーラーヴィレッジ発電所」(出所:茂山組)
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 同社は、建築事業に加え、太陽光発電所のEPC(設計・調達・施工)サービス、そして架台の製造・販売にも事業を展開する。同発電所は、3タイプの架台と、5メーカー製の太陽光パネルを設置しており、太陽光事業のショールームの役割を担っている。

 瓦工場の跡地を活用した用地は、道を挟んで高さ(標高)の異なる4つのエリアからなる。もともとコンクリートで覆われている部分も多く、そうした場所は、古い舗装面をそのまま生かして、基礎を設置した。