低圧連系の営農型で年間130万円の収入
「ドクダミはもともと陰で育つため、通常の野立て太陽光に近い架台設計にして遮光率が高くなっても営農と両立できる」(大塚代表)と考えている。
買取価格21円/kWhを前提にし、パネル下の全面にドクダミを栽培できれば、約50kWの低圧太陽光で年間の売電収入は約100万円、お茶用としてドクダミを出荷すると約30万円になる。これは通常の営農収入の5~10倍になるという。ソーラーシェアリング用の特殊な架台やパネルを使わないので、初期投資は約1000万円で済むという。
これまで国内で始まっているソーラーシェアリングは、農地所有者と、営農者、発電事業者が、別々である場合がほとんどだ。大塚代表は、「このビジネスモデルが確立したら、農地を所有している農家が自ら営農しながら発電事業者にもなるスキームを提案し、地域の農業離れを食い止めたい」と考えている。
名称 | 阿波西ソーラーヒルズ発電所 |
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発電事業者 | ハンファエナジージャパン(東京都港区) |
発電開始日 | 2013年7月 |
所在地 | 徳島県阿波市阿波町東長峰308他 |
敷地面積 | 4万2000m2 |
出力 | 約2MW |
年間予想発電量 | 約210万kWh |
EPC(設計・調達・施工) | 藤崎電機(徳島県阿南市) |
太陽光パネル | ハンファQセルズ製の多結晶シリコン型(6828枚) |
パワーコンディショナー(PCS) | 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製 |
架台 | クリーナジー社(オーストラリア)製 |
O&M(運用・保守) | 四国グリーンエージェンシー(四国GA) |
買取価格 | 40円/kWh |