積雪対策で設置角は20度

 未稼働の1区画を含めて、3つの発電所ともに、買取価格は36円/kWh(税抜き)で、東京電力エナジーパートナーに売電する。

 先に稼働した2カ所、合計出力約5.7MWの年間発電量は、約590万kWhを見込んでいる。

 連系については、東京電力パワーグリッドの変電所の増強工事が必要になることから、連系協議では当初、3カ所で合計約8000万円の工事費負担金を求められた。

 しかし、その後、周辺で他社が太陽光発電所を開発することが決まり、こうした発電所と分担することで、3カ所のメガソーラーの工事費負担金は少なくなった。

 冬には、風が強く吹くほか、雪が積もることもある。積雪日の日数はそれほど多くないものの、積もる日には30cmほどになる。

 そこで、太陽光パネルの設置角は、20度とした(図3)。コムシスクリエイトでは、基本的に10度を採用しているが、今回は積雪時にパネル上から雪が滑り落ちやすくする効果を優先した。パネル最低部の設置高は約50cmである。

図3●設置角を20度とし、積雪に対応
図3●設置角を20度とし、積雪に対応
パネル上から雪が滑り落ちやすくする効果を優先(出所:日経BP)
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