長崎空港は、世界初の海上空港として知られる。長崎県の中央部にある内湾、大村湾の中に位置する。九州本土の大村側の海岸から約1km先にある箕島(みしま)に開発し、1975年5月に開業した。

 箕島の丘を切り崩し、その土砂を使って大村側の海を埋め立て、そこに滑走路や空港ビルなどの施設が建設されている。

 この長崎空港の隣接地で、出力約30MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「SOL de 大村 箕島」が発電を開始した(図1)。長崎県で最大規模の太陽光発電所となり、かつ、飛行場に隣接するメガソーラーとしては、アジア最大級としている。

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図1●長崎空港の隣接地に稼働した出力約30MW
図1●長崎空港の隣接地に稼働した出力約30MW
チョープロとソーラーフロンティアが共同で開発(出所:上は千代田化工建設、下は日経BP)
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 液化石油(LP)ガスなどを手掛けるチョープロ(長崎県長与町)と、太陽光パネルメーカーのソーラーフロンティア(東京都港区)が共同で開発・運用している。2015年4月に着工し、2016年8月1日に売電を開始した。

 発電事業者は、両社が折半出資して設立したSPC(特定目的会社)である、長崎ソーラーエナジー合同会社(長崎県長与町)となる。