年間使用電力量の3割をメガソーラーで賄う
同メガソーラーが稼働して5年になるが、NHKによると同放送所の年間の使用電力量の3割程度を賄っているという。稼働1年目の年間発電実績値は286万kWhで、CO2削減効果は1570tにのぼった。
同放送所の負荷は、第1放送と第2放送合わせると、1.1~1.2MWでほぼ安定している。夜間は第2放送が休止するため600kWに減少する。2012年8月21日のケースでは、午前9時~午後2時まではメガソーラーからの電力だけで稼働できていることが分かる(図12)。東京電力との契約電力量は1.75MWである。
メガソーラーの発電データについては、放送施設の入り口付近の壁に設置された液晶モニターに表示され、放送所からリアルタイムに確認できるようにしている(図13)。同施設には、メガソーラー設備の模型も展示され、NHKの環境への取り組みをアピールする役割も果たしているようだ(図14)。
発電所名 | 菖蒲久喜ラジオ放送所メガソーラー |
---|---|
住所 | 埼玉県久喜市菖蒲町三箇3047-1 |
発電事業者 | NHK(日本放送協会) |
土地所有者 | NHK |
出力 | 2MW |
太陽光パネル | 単結晶シリコン型(247W/枚)・8120枚 |
パワーコンディショナー(PCS) | 定格出力500kW機・4台 |
基礎・架台 | 鋼管杭、H形鋼(設置角20度) |
年間予想発電量 | 200万kWh |
稼働開始 | 2012年8月8日 |