子供が増え、12頭に
国内のメガソーラーでは、ヒツジやヤギを導入する例が出てきている。ただし、導入する家畜動物は、数頭レベルの規模が多い。
これに対して、産山村のメガソーラーでは、10頭のヒツジを放牧した(図2)。ヒツジは除草を委託した地元企業が購入して管理し、1年を通じて、「産山山鹿ソーラーエナジーファーム」で過ごしている。これだけまとまった数のヒツジがいると、群れをなして、ちょっとした牧場のような光景になる。
当初、導入したのは10頭だったが、現在は12頭に増えている。子ヒツジが生まれ、2頭が育っているのだ(図3、動画3)。
子ヒツジは、2016年の早春に生まれた。半年近くが過ぎ、親たちに交じって、発電所内の草をモグモグと食べる可愛い様子が見られる。
ヒツジは臆病とされるが、日常から管理人と接していることもあって、人の近くにも平気で寄ってくる。
パネルの最低部と地面との設置高は、標準で約60cmと相対的に低いものの、ヒツジはヤギのように高い場所に上る習性がないこともあり、これまでのところパネルの上に上った形跡はないという。