「地域のエネルギーセンター」に

 ただ、大津市のケースで見たように、処分場への太陽光発電の導入には配慮すべき事項もある。

 廃棄物の貯留状態・管理施設への影響、不等沈下や発生ガスによる太陽光発電設備の損傷・腐食、周辺環境への光害・景観影響などだ。ガイドラインでは、こうした配慮事項に対する対応方法なども示した。

 環境省は、処分場跡地を、「地域のエネルギーセンターとして有効活用する」ことを目標に掲げている。ガイドラインでは、エネルギーの地産地消を目指した地域エネルギー供給事業との連携なども検討課題として掲げている。

●設備の概要
発電所名「大津ソーラーウエイ」
住所滋賀県大津市大石淀町583-11、589
(大津クリーンセンター内)
発電事業者国際航業
土地所有者大津市
立地面積約1万6200m2
出力948kW(太陽光パネル容量)
年間予想発電量94万1378kWh
発電実績約110万kWh(2016年1~12月)(計画比107%)
EPC(設計・調達・施工)サービスNECネッツエスアイ
O&M(運用・保守)JAG国際エナジー
太陽光パネル京セラ製(250W/枚・3792枚)
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)
基礎連続式コンクリート製置き基礎
着工日2015年7月
売電開始日2016年1月
導入費用約2億8000万円(環境省補助金約2000万円)