合弁で中国地方を中心に開発
玉野市東野崎の出力約4.7MWのメガソーラーは、OCソーラーにとって2番目に稼働した太陽光発電所となる。
OCソーラーは2014年2月に設立され、オリックスが70%、中電工が30%を出資している。オリックスが全国で手がけてきたメガソーラー開発・運営のノウハウと、中電工の施工の経験や地域のネットワークを生かし、中国地方を中心にメガソーラーを開発・運営する目的で設立した(図2)。
メガソーラーの開発・運営では主に、オリックスが金融機関からの資金調達と完成後のアセットマネジメント、中電工が設計・施工などを担っている。
中電工は、1990年代に住宅や企業などの事務所向けに、太陽光発電システムの設計や施工を手がけはじめ、中国地方を中心に合計出力600MW以上の施工実績がある。
中国地方、特に山陽地方は日射に恵まれ、太陽光発電に向く。オリックスが開発する中国地方のメガソーラーが増え、中電工に設計・施工を依頼する発電所も出てくる中、オリックスが中電工に合弁による発電事業を呼びかけ、設立に至った。
中電工は従来、電力インフラの施工や保守を中心とし、太陽光発電所を自ら開発・運営するのは珍しい。
OCソーラーは、玉野市の出力約4.7MWを含めて、これまで5カ所のメガソーラーを開発し、売電している。玉野市のメガソーラーは、二つの発電所で構成しているため、発電所数としては6発電所となる。
最初に稼働したのは、香川県三豊市の出力約2.6MW(関連ニュース3)で、2015年12月に売電を開始した。
2016年3月に玉野市の出力約4.7MWが稼働後、2016年後半には山口県の3カ所で相次いで売電を開始した。10月に山口市で出力約1.25MW、11月に岩国市で出力約2.53MW、12月に周南市で出力約2.54MWが稼働した(関連ニュース4)。