ゴルフ場開発が頓挫した遊休地
ソフトバンク子会社の再生可能エネルギー事業などを手掛けるSBエナジー(東京都港区)は6月1日、この湧水町にメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ソフトバンク鹿児島湧水ソーラーパーク」を完成し、運転開始式を開催した。
太陽光パネルの設置容量は約32.3MW、連系出力は23MWとなる。稼働後の年間発電量は、一般家庭約9883世帯分の消費電力に相当する、約3558万2000kWhを見込んでいる。
事業用地はかつて民間企業がゴルフ場開発を進めたが、未完成のまま頓挫した経緯がある。町が買い取り、再開発を目指したが、未利用のままになっていた。
式典には、湧水町の池上滝一町長など、約80人が出席した。「長い間、町の懸案だった未利用地が、クリーンな電気を生み出す太陽光発電所になり、まさに感無量だ。二酸化炭素削減への貢献は、町の進める環境政策にも沿っている」。池上町長はこう述べた(図2)。