育成時に天候不順、1年かけて本来の姿に
東金市のメガソーラーへの導入(図4)では、全エリアが順調に根付いたわけではない。
納入時は、施工した地表全面が緑に覆われていた。しかし、冬になって一度枯れ、春になって再び地表がダイカンドラに覆われるはずが、緑に覆われていない場所も出てきた(図5)。
この原因に関し、グラウンドエコロジーでは、栽培時に天候不順だったことが影響したとしている。畑で育成していた2016年春から秋にかけて、ダイカンドラの栽培に向かない天候が続き、不十分な育成状態のまま、納入せざるを得なかったのだ。
グラウンドエコロジーでは、2017年の1年間をかけて、マットの入れ替えと、現地で種をまくことを組み合わせ、本来の状態を実現していくとしている。
メガソーラーの雑草対策として、カバープランツへの期待が高まっている。これまでの土木工事で実績のある芝やササのほか、植栽シート工法でヒメイワダレソウなどを使う動きもある(関連コラム1、同コラム2)。ダイカンドラなど外来の品種が日本の気候のなかで、どのような防草効果を上げるか注目される。
発電所名 | エクシオ東金ソーラーファーム |
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所在地 | 千葉県東金市極楽寺込前21番地ほか |
用地面積 | 4万3230m2 |
太陽光パネル出力 | 約2.607MW |
パワーコンディショナー出力 | 1.995MW |
年間予想発電量 | 約270万6000kWh |
発電事業者 | 協和エクシオ |
設計・施工 | 協和エクシオ、エクシオインフラ(東京都大田区) |
太陽光パネル | シャープ製(9840枚) |
PCS | 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製 |
工事期間 | 2016年3月24日~11月30日 |
売電開始 | 2016年11月15日 |
売電価格 | 非公開 |
売電先 | 東京電力エナジーパートナー |