1000m2あたり20年間で170万円

 20年間の雑草対策の手法として費用対効果が高く、草刈りや砕石、防草シート、除草剤などをメインに使う場合よりも、20年間の総コストだけでなく、発電設備の安全性、周辺地域への配慮など、さまざまな面で利点があるとする。

 年ごとのランニングコストは相対的に低くなり、刈払い機などの機械による除草と違い、太陽光パネルや送電ケーブルを損傷するリスクはほとんどない。周囲に農地がある場合の除草剤の散布のような配慮も不要となる。

 グラウンドエコロジーでは、ダイカンドラのマットによる雑草対策費として、面積1000m2あたり、20年間の合計で170万円を目安として提示している。初期費用として130万円、年1回の管理費として2万円×20年間を想定している。

 年ごとの管理では、成長不良などが生じた場合に、新たなマットに交換したり、密度が不十分になってきた場合に、その場所に種をまき、再び密になるようにする。

 この料金設定は、今後、初期費用を抑えて、年ごとの管理費を高くする構成に見直す可能性もあるという。

 同社が提示している面積1000m2、20年間のコストのモデルでは、ダイカンドラのマットの170万円に対して、除草剤が322万円、砕石が178万~410万円、草刈りと防草シートがそれぞれ280万円と試算している。

 除草剤の322万円は、年7回(4月~10月の毎月、1回2万円)の散布費で年14万円と、除草剤の費用の年2.1万円による。

 砕石の178万~410万円は、初期費用の138万円と、月ごとの管理費2~14万円によるもの。草刈りの280万円は、年7回(4月~10月の毎月、1回2万円)の作業費による年14万円の20年分、防草シートの280万円は、5年ごとの交換費として1回70万円×4回で算出したという。