パナソニックの無線ストリング監視を導入

 基礎と架台は、コンクリート製基礎を高くし、パネル直下のみレール状の鋼材製架台を使う設計とした(図6)。

図6●構造的な安定と東西方向の傾斜への対応を両立する基礎と架台
図6●構造的な安定と東西方向の傾斜への対応を両立する基礎と架台
設置場所の高さの違いは、現場で基礎を切って対応(出所:日経BP)
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 構造的な安定と、東西方向の傾斜への対応を両立する方法とし、シンエイテック製の「Hパイル」と呼ぶコンクリート2次製品による杭と、日創プロニティ製の架台を組み合わせた。

 島根県松江市にある出力2.3MWのメガソーラーでも採用した手法である(関連コラム)。設置場所による高さの違いには、現場で切断することで対応する。

 また、パナソニックグループの無線通信による遠隔監視システムを導入した(図7)。ストリングごとにセンサー端末を設置し、すべてのストリングで電圧と電流を監視している。

 協和エクシオでは、基本的に出力2MW以上の案件では、こうしたストリング監視システムを導入している。

図7●無線ストリング監視システムを導入
図7●無線ストリング監視システムを導入
すべてのストリングにセンサー端末を設置して電圧と電流を監視(出所:日経BP)
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 次回(6月13日公開予定)は、同発電所が導入した、多年草「ダイカンドラ」によるマットを使った雑草対策について紹介する。

発電所の概要
発電所名エクシオ東金ソーラーファーム
所在地千葉県東金市極楽寺込前21番地ほか
用地面積4万3230m2
太陽光パネル出力約2.607MW
パワーコンディショナー出力1.995MW
年間予想発電量約270万6000kWh
発電事業者協和エクシオ
設計・施工協和エクシオ、エクシオインフラ(東京都大田区)
太陽光パネルシャープ製(9840枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
工事期間2016年3月24日~11月30日
売電開始2016年11月15日
売電価格非公開
売電先東京電力エナジーパートナー