停電時にPCSの停止、非停止が分かれる

 4カ所目の稼働となったのが、綾部工場(京都府綾部市)跡のメガソーラー「LIXIL綾部Solar Power」である(図5)。出力は4.87MWで、2015年9月に関西電力への売電を開始した。売電価格は36円/kWhとなっている。

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図5●綾部工場跡のメガソーラー
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図5●綾部工場跡のメガソーラー
南側(上の画像の手前側)から出力1MWが三つ、同0.5MWが二つという五つの発電所で構成。パネルは敷地内に目一杯並べている(出所:上はLIXIL、下は日経BP)

 LIXILは、すでに綾部工場の稼働を停止しており、工場の建屋は他社に売却し、現在はその企業が活用している。土地のみ保有し続けており、敷地面積約6万5166m2分をメガソーラーの用地として活用した。

 連系出力は合計出力4MWだが、実際には五つの太陽光発電所が隣接する構成となっている。南側から出力1MWが三つ、その北側に同0.5MWが二つ並んでいる。出力2MW未満の複数の高圧連系案件に分けることで、特別高圧送電線への連系を回避できた。南側から二つの1MWと、その北側の1MWと二つの0.5MWで、連系先が分かれている。

 送電網の停電時などに、連系先の違いによって五つの発電所のPCSが停止、非停止に分かれたこともあるという。