回転式の追尾型架台を導入

 林建設グループが建設・運営する5つの低圧連系発電所のうち、2カ所には、太陽の動きに合わせてパネルが向きを変える追尾式架台を採用した(図5)。「ハヤシソーラーシステム石橋発電所」と「ハヤシソーラーシステム川南発電所」だ。

図5●「ハヤシソーラーシステム石橋発電所」
図5●「ハヤシソーラーシステム石橋発電所」
(出所:林建設)
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 いずれも2014年12月に運転を開始し、エルム(鹿児島県南さつま市)の開発・製造する追尾型架台システム「eMAX-SP <Circle>」(イーマックスSP・サークル)の1号機を採用した。

 同システムは、最大直径30mの同心円状のベース架台の上に、約50kW分の太陽光パネルを取り付ける架台が載っている。ベース架台が回転しつつ、設置角度を変えることで、常にパネルが太陽と正対するように自動制御されている(図6)。

図6●パネルの設置角を稼働させる仕組み
図6●パネルの設置角を稼働させる仕組み
(出所:日経BP)
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 「ハヤシソーラーシステム石橋発電所」を見学していると、約2分に1回、モーターが作動し、わずかずつ角度と方向が変わることで、太陽光を追尾する様子が分かる。太陽光の位置は、センサーとカレンダーによる位置情報の2つで把握しているという。