今治造船、三井造船、九電工などと各地に開発
伊藤忠商事が国内で開発し、最初に稼働した案件は、愛媛県西条市にある約33MWのメガソーラーだった(図2、関連ニュース1)。2015年6月に売電を開始した。
このメガソーラーは、今治造船グループと共同で開発した。檜垣産業(愛媛県今治市)が保有するゴルフ場の跡地を活用した。SPCには、今治造船、檜垣産業、伊藤忠商事の3社が出資した。今治造船グループが主導したという。
EPCサービスはJFEエンジニアリング(東京都千代田区)の子会社、JFEテクノス(横浜市)が担当した。太陽光パネルはシャープ製、パワーコンディショナー(PCS)は富士電機製を採用した。
次に稼働したのは、大分市にある三井造船の大分事業所内にある約45MWの案件だった(図3、関連ニュース2)。2016年3月に竣工した。
三井造船のほか、九電工と共同で開発した。SPCの出資比率は、伊藤忠が50%、九電工が30%、三井造船が20%となっている。このメガソーラーは、設備認定の取得をはじめ、当初から伊藤忠商事が主導したという。
三井造船の大分事業所内にあったゴルフ場の跡地を活用した。隣接地には、先に約22MWのメガソーラーが稼働しており、こちらは三井造船と三井不動産が共同で開発し、運営している(関連コラム)。
EPCサービスは三井造船が担当し、九電工が施工とO&M(運用・保守)を担当する。太陽光パネルは東芝製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。
大分の案件を、三井造船のほか、九電工と共同開発したことが、次の展開につながった。現在、施工中の佐賀県唐津市のプロジェクト(約21MW)である(関連ニュース3)