さまざまな太陽光パネルを採用

 太陽光パネルやパワーコンディショナー(PCS)については、さすがに地元の企業は手掛けていないので、大手メーカーの製品を採用する。

 パネルについては、複数メーカーの製品を採用している。いちはやく両面ガラス品を採用するなど、先端的な製品の採用にも意欲的である。

 ティー・ワイは、太陽光発電所のEPC(設計・調達・施工)サービスや、O&M(運用・保守)も手掛けている。これらの事業の顧客の要望に対応したり、適切な提案を実現する目的もあり、さまざまな太陽光パネルを採用している。

 最初に稼働した出力約1.35MWの帯広大正発電所(図5)では、当初の出力約1.2MWが中国インリー・グリーンエナジー・ホールディング製の単結晶シリコン型、稼働後に追加した出力約135kWはドイツのソーラーワールド製を導入した。

図5●帯広大正のメガソーラー
図5●帯広大正のメガソーラー
上のエリアは中国インリー製、その下の細長いエリアはドイツのソーラーワールド製のパネル。下の黒っぽいパネルは、とかち興産の出力1MWのソーラーフロンティア製(出所:ティー・ワイ)
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 帯広大正発電所の隣接地には、グループ会社のとかち興産による出力約1MWの発電所も立地し、4番目に完成したメガソーラーとなった。ここでは、ソーラーフロンティア製のCIS化合物型パネルを採用した。

 この帯広大正の二つのメガソーラーは、2016年8月の台風10号に伴う河川の氾濫によって被災した(関連ニュース)。現在は復旧している。

 2番目に稼働した更別村にある出力約1.55MWの「ティー・ワイ さらべつソーラーパーク」では、長州産業製の単結晶シリコン型パネルを採用した(図6)。ここも当初の出力約1.4MWから、同じ長州産業のパネルを増設している。

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図6●長州産業製の単結晶シリコン型パネル
図6●長州産業製の単結晶シリコン型パネル
出力約1.55MWの「ティー・ワイ さらべつソーラーパーク」(出所:上はティー・ワイ、下は日経BP)
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