静岡県浜松市にある浜名湖の周辺は、100年以上の歴史を誇るウナギ養殖の集積地。「ウナギと言えば浜名湖」というイメージは根強い。だが、実は、1960年代以降、ウナギの稚魚が不漁になったこともあり、衰退に歯止めがかからない状況が続いている。

養鰻池の跡地に43MWのメガソーラー

 浜名湖に突き出た庄内半島に位置する中開地区にも、かつては多くの養鰻池(ようまんいけ)が並んでいた。だが、事業性の悪化から撤退が相次ぎ、遊休地となっていた。2004年に開催された浜名湖花博で駐車場に使われて以降、有効利用が地域の課題になっていた。

出力約43MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ソフトバンク浜松中開ソーラーパーク」は、この中開地区に建設された。約53.1haの湖畔に約17万枚のパネルを並べた。静岡県下で最大規模のメガソーラーとなる(図1)。

図1●「ソフトバンク浜松中開ソーラーパーク」
図1●「ソフトバンク浜松中開ソーラーパーク」
(出所:SBエナジー)
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