宮崎県の中部、宮崎市と国富町の境をまたぐ丘陵地に、出力約4.3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「宮崎国富メガソーラー発電所」がある(図1)。本庄川に面した斜面に位置する。

図1●出力約4.3MWの「宮崎国富メガソーラー発電所」
図1●出力約4.3MWの「宮崎国富メガソーラー発電所」
宮崎市と国富町の境をまたぐ丘陵地にある。北側(写真の上側)に本庄川が見える(出所:戸田建設)
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 戸田建設とリニューアブル・エナジー・マネジメントが共同で開発し、2016年1月に売電を開始した。リニューアブル・エナジー・マネジメントは、NECキャピタルソリューション(東京都港区)の100%子会社である。

 発電事業者は、両社が出資して設立したSPC(特定目的会社)「宮崎国富メガソーラー発電所」となる。出資比率はリニューアブル・エナジー・マネジメントが60%、戸田建設が40%となっている。EPC(設計・調達・施工)サービスは、戸田建設が担当した。

 事業総額は非公開とする。SPCへの出資金のほか、プロジェクトファイナンスを組成し金融機関から調達した資金を充てた。

 戸田建設は、宮崎国富メガソーラー発電所を含めて4カ所、合計出力約21.6MWの太陽光発電事業に参画している。

 残りの3カ所は、三菱商事の子会社のダイヤモンドソーラージャパン、三菱UFJリースと共同開発した長崎市田手原町の出力約13.2MW(メガソーラー探訪の関連記事1)、九州ガス(長崎県諫早市)グループのティービーコーポレーション(長崎市)と共同開発した長崎市さくらの里の出力約2.4MW(同関連記事2)、自社単独で開発した福島県川俣町の約1.9MWのメガソーラーである。

 戸田建設が発電事業者として開発する太陽光発電所は、今回の宮崎の案件で最後になる見込みという。現在、浮体式洋上風力発電を中心とした、太陽光発電以外の再生可能エネルギーに取り組んでおり、新たな事業の柱としていくとしている。

 このほか、EPCサービスを受注した案件が4カ所・合計出力約29MW、施工のみを担当した案件が8カ所・合計出力約100MWとなっている。