「4段アレイ」と「6段アレイ」の組み合わせ

 パネルの効率的な配置に関しては、2パターンのアレイ構成を準備し、それらを用地の幅に合わせて複数列で配置することで、効率的な配置を実現した。

 基本アレイは、パネル横置きで11列・6段の合計66枚にした。加えて、この「6段アレイ」よりもパネル2枚分幅を狭くした11列・4段の合計44枚の「4段アレイ」も設定した。この2パターンのアレイを、設置角10度で杭基礎を使って固定した。

 例えば、最も幅の狭い用地では、「4段アレイ」を2列、もう少し広い場合は「4段アレイ」+「6段アレイ」、さらに広い用地では、「6段アレイ」+「6段アレイ」という具合に2パターンのアレイを2列から5列まで組み合わせることで、さまざまな用地幅に柔軟に対応できるようにした(図7)(図8)(図9)。

図7●4段アレイを2列に配置したケース
図7●4段アレイを2列に配置したケース
(出所:SGET)
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図8●4段アレイと6段アレイの組み合わせ
図8●4段アレイと6段アレイの組み合わせ
(出所:SGET)
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図9●6段アレイを2列設置したケース
図9●6段アレイを2列設置したケース
(出所:日経BP)
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 最も用地幅の広いのは、成田新幹線の駅を計画していた千葉ニュータウン中央駅の周辺で、4段アレイを5列も並べた。駅前の広場などから、5列ものアレイが整然と並んでいる様子がよく見える。その未来的な風景が印象的だ(図10)。

図10●千葉ニュータウン中央駅周辺では4段アレイを5列に配置
図10●千葉ニュータウン中央駅周辺では4段アレイを5列に配置
(出所:日経BP)
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