22kVの特別高圧を架空線で変電所につなぐ

 完成すると、白井市武西から印西市若萩までの約10kmにまたがる日本最長のメガソーラーになる。「細長いメガソーラー」としては、宮崎県のリニアモーターカー実験施設に設置した出力1MWの「宮崎ソーラーウェイ都農太陽光発電所」がある。これは約3.9kmに約1万3000枚のパネルを並べた。約10kmに4万7454枚のパネルを設置する「SGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所」は長さで2倍、パネル枚数で3倍以上の規模になる。

 「細長いメガソーラー」の大きな課題は、パネルの配線を束ねた接続箱からPCSまでの電線の総延長が長くなること。そして、細長い敷地に、いかに効率的に多くの太陽光パネルを配置し、施工するか、などだ。

 「SGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所」では、パネルからの電流を集めて22kVに昇圧する「サブ変電設備」が6カ所になる。太陽光パネルの直流電流は、まず、ストリング(パネルの直流回路)ごと接続箱に集め、複数のストリング回路を並列にまとめてサブ変電所のPCSに送り、交流に変換・昇圧し、主変電設備に送る(図4)。

図4●6カ所のサブ変電設備で22kVに昇圧。太陽光パネルは東芝製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
図4●6カ所のサブ変電設備で22kVに昇圧。太陽光パネルは東芝製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
(出所:日経BP)
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